発送を前に、WEB陶器市を通じて購入された作品を確認する益子焼販売店「陶庫」のスタッフ

 【益子】新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、10月末から計11日間にわたり作品をネット販売した「益子WEB陶器市 2020秋」が10日、閉幕した。期間中の訪問者は約15万4千人で販売額(消費税・送料込み)は約3800万円。初の試みとなった今春の販売額と合わせ、初年度のWEB陶器市の総販売額は計約8500万円に上り、実行委員会の塚本裕昭(つかもとひろあき)委員長は「大台の1億円に迫る予想以上の成果」としている。

 実行委によると、春は計22日間(4月29日~5月20日)に約28万4千人が訪問しており、販売額は約4700万円となった。1回当たりの平均購入単価は約7900円だった。

 秋は春に比べ開催期間が半減したこともあり、訪問者や販売額は下回ったものの、平均購入単価は1万372円と大きく伸びた。春は一律千円だった送料を980円に下げたほか、購入額が1万円以上1万5千円未満は半額の490円、1万5千円以上は無料にしたことが購買意欲につながったとみられる。

 実行委プロジェクト統括の水野大人(みずのひろと)さん(39)は「開催期間が短くなった上、政府の観光支援事業『Go To トラベル』の地域共通クーポン制度が始まるなど秋は春とだいぶ状況が異なる。秋も胸を張っていい数字だと思う」と手応えを語る。

 水野さんによると、WEB陶器市へ初めて出品した作家が別の作品を自身のインスタグラムで紹介し、個人のネット通販へつなげるといった新たな波及効果も出ている。

 実行委は12日に秋の購入者へ作品の発送を始める一方、秋のデータも詳細に分析し今後の陶器市の在り方や町の観光振興に活用する方針。