ミヤコタナゴ最多479匹 栃木県南東部16年生息調査

 国の天然記念物で絶滅危惧種のミヤコタナゴが県内で唯一自然繁殖している県南東部の用水路で県などが生息調査した結果、2016年は推定479匹で06年の調査開始以来最多だったことが22日までに分かった。県水産試験場は「正確な理由は判然としないが、良好な生息環境で順調に繁殖している」とみている。

 調査は昨年11月1、2日に行われた。ため池を水源とする約1キロの用水路(水深10~30センチ)に20メートル間隔でプラスチック製のウケを設置し、初日は67匹、2日目は119匹を採捕。重複数16比企を考慮し、用水路には均等に生息しているという前提で数を推定した。

 生息数は06年~08年は数十匹で推移し、09年~13年は200匹前後、14年には327匹まで増え、15年は263匹。生息数が安定している背景には、県などが上流部に泥上げをして深場を作ったほか、流れを緩やかにするくいを設けたり、ミヤコタナゴが外敵から姿を隠せる水草を配置したりした効果があるとされる。