逆転で女子初優勝を決めた真岡東のアンカー松本=カンセキスタジアムとちぎ

2年ぶりに男子を制した三島のアンカー竹内=カンセキスタジアムとちぎ

女子優勝の真岡東

男子優勝の三島

逆転で女子初優勝を決めた真岡東のアンカー松本=カンセキスタジアムとちぎ 2年ぶりに男子を制した三島のアンカー竹内=カンセキスタジアムとちぎ 女子優勝の真岡東 男子優勝の三島

 男子第73回、女子第29回県中学駅伝競走大会(男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)は7日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ(県総合運動公園陸上競技場)で開かれ、男子は三島が55分27秒で2年ぶり5度目、女子は真岡東が41分28秒で初優勝を飾った。

 今大会は新型コロナウイルス感染防止対策のため、たすきリレーなしのトラック周回で合計タイムを競った。男子の三島は2区益子裕雅(ましこゆうが)から3人連続を含む4人が区間賞を獲得し、着実にリードを拡大。最終6区はエース竹内酉行(たけうちゆあん)が序盤から積極的に仕掛けてゴールに飛び込んだ。52秒差の2位は氏家、3位は西那須野、4位は陽南。前年に全国優勝を果たした市貝は5位だった。

 女子の真岡東は2区鈴木咲良(すずきさら)、3区加藤幸(かとうさき)が区間賞の力走を見せ首位に立った。4区で4位に後退したが、最終5区の1年生松本瑠莉(まつもとるり)が中盤から独走して逆転に成功した。27秒差の2位は瑞穂野、3位は市貝で前回覇者の大田原は4位だった。

 男女各上位4校は12月5日に茨城県ひたちなか市で開かれる関東大会に出場する。全国大会は開かれない。

■アンカー勝負で逆転

 期待の1年生ランナーが大きな重圧を爆発力に変えた。真岡東のアンカー・松本瑠莉(まつもとるり)が、トップとの26秒差を追い付いた上に27秒差をつける圧倒的な走りでチームに初の栄冠をもたらした。

 3区で総合1位となったが、4区で4位に後退。トップの瑞穂野に26秒離され、最大のライバルと見た2位市貝とも16秒差あったが、「アンカーに絶対の自信があった」と小林厚也(こばやしあつや)監督に焦りはなかった。

 松本は伸びやかなフォームで1周80秒前後のラップタイムを刻み続け、中盤からは完全な一人旅。「今年が最後の先輩もいる。優勝して関東に行きたかった」という強い思いも後押しし、最後までペースを落とさずゴールへと飛び込んだ。

 中盤までの“貯金”も大きかった。2区鈴木咲良(すずきさら)主将は「序盤から飛ばして全てを出し切った」と最終周のマッチレースを制し1位でフィニッシュすると、続く3区の1年生加藤幸(かとうさき)も区間賞。2人の力走が布石となり、指揮官が読んだ通りの逆転劇につなげた。

 陸上部を中心とした特設チームが結成されたのは8月。短期間の練習となったが、男子と同じタイム設定のペース走をこなすなどし、走力に磨きを掛けてきた。

 この日は松本、鈴木、加藤が自己ベストを更新。一方で4区16位の高波真妃(たかなみしんぴ)も「今日はカバーしてもらったので今度はチームに貢献したい」と雪辱を期する。伸び代十分の新女王が、関東の舞台でも進化した姿を見せてくれそうだ。