ネット討論会に臨む田野辺氏(左)と福田氏=6日夜、宇都宮市内

 15日投開票の知事選に立候補している元NHK宇都宮放送局長の無所属新人田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)と無所属現職福田富一(ふくだとみかず)氏(67)=自民、公明推薦=の討論会(日本青年会議所栃木ブロック協議会主催)が6日夜、宇都宮市内で開かれ、災害対策や産業振興策、本県の未来像を巡り、激論を交わした。論戦を採録する。

■産業振興策

 田野辺氏 「Go To キャンペーン」の中止は地方が要求すべきだ。GoTo予算を県によこしてもらい、県内の旅行や飲食で使う方が、東京から来てもらうよりも新型コロナ感染のリスクが少ない。

 福田氏 県内旅行を促す「県民一家族一旅行」は関係者からも好評で、効果的な事業だった。プレミアムチケットは飲食業以外にも使えるようにして、多業種に恩恵が回るようにした。

 田野辺氏 一家族一旅行は良いが、独自のキャンペーンを行う市町もある。二重行政の解消で手間暇、予算の効率化はできないか。

 福田氏 県の目的はホテル旅館の支援。県が広域的にチケットを売り、活用してもらう方が効果的だ。「GoTo予算を分けてもらえれば」「防災省ができれば」など、神頼みみたいな話だ。県は地道に、必要な人にピンポイントで予算を配布する。

 田野辺氏 国への要求はプラスアルファで、しない理由がない。全国知事会の要望とどこが違うのか。

■災害対策

 田野辺氏 永野川は何度も洪水を繰り返しており人災だ。リーダーが事前に見極めて工事していくのが災害対策の基本。防災省は絶対に必要で、適地は栃木だと訴える価値がある。

 福田氏 河川の改良復旧を進め、消防団の育成などで「逃げ遅れゼロ」を目指す。総合防災拠点も整備し、いつでも必要なところに必要なものが届く仕組みをつくりたい。

 田野辺氏 気候変動は明らかだった。県民の命を守る知事としては、国に「早く方針を変えろ」と言い続けないといけない。

 福田氏 河川整備の鉄則で下流から工事を進めてきた。台風19号を機に上流も同時に進めている。河川整備は毎年国に要望してきた。