ラーメンを運ぶ「一日店長」の福田さん(左)

 高齢者の生活支援などをする一般社団法人「えんがお」運営のレンタルスペース「てのかご」=栃木県大田原山の手1丁目=でこのほど、近所で「みつわ食堂」を経営していた福田静子(ふくだしずこ)さん(80)が、「一日店長」でラーメンを提供した。ファンは懐かしい味を堪能した。

 福田さんは10年前に食堂を閉じ、現在は、えんがおが同じく運営する「みんなの家」=同2丁目=にほぼ毎日通う。スタッフや訪れる高齢者と交流しつつ、部屋の掃除や犬の世話などを自主的に行っている。

 えんがおでは、みんなの家の向かいにあった元和食料理店の空き店舗を活用し同スペースを6月に開設。1階の食堂を「一日店長」に貸し出すことにした。

 現在、同法人スタッフ小林千恵(こばやしちさと)さん(23)が週末に「たこ焼き酒場ちーちゃん」を出店。他には焼き鳥、うどんの店を単発で出す利用者もいる。使用料は昼、夜の部とも4千円。一日店長は調理器具や食器などは共用、食材は原則持ち込む。

 今回、福田さんは自分で食べたいことやスタッフからの依頼もあり、6月に続き2回目の出店となった。

 屋台まつりの準備後などに仲間とよく食べに来た住吉1丁目、自営業田辺哲也(たなべてつや)さん(48)は「細めんでしょうゆ味の『みつわのラーメン』が食べられると聞き、来た。昔を思い出す懐かしい味だった」と感激。

 福田さんは「お手伝いの人がいて、いいあんばいにラーメンを作ることができた」という。客からは「また食べたい」との声が出ており、小林さんは次の出店を福田さんに依頼しているが、現時点では未定だ。