宇都宮短大付-文星芸大付準決勝 PK戦で相手のシュートを防ぎ、ガッツポーズで仲間を鼓舞する宇都宮短大付のGK落合=県グリーンスタジアム

 第99回全国高校サッカー選手権大会栃木大会第6日は7日、県グリーンスタジアムで準決勝2試合を行い、矢板中央が4年連続、宇都宮短大付が4年ぶりに決勝へ駒を進めた。

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 矢板中央は4-2で国学院栃木を下した。前半6分、FW多田圭佑(ただけいすけ)のオーバーヘッドで先制すると、25分には左CKのこぼれ球をFW唐橋玖生(からはしたまき)が押し込み追加点。2-1で折り返した後半2分には多田がミドルシュートを決め、試合終了間際にはスローインをDF小出勇翔(こいでゆうと)が頭で合わせて突き放した。

 宇都宮短大付は0-0のままもつれ込んだPK戦を5-3で制し、文星芸大付に競り勝った。攻撃では再三の決定機を生かせなかったが、守りではGK落合奏太(おちあいそうた)とDF陣が奮闘し無失点。PK戦では相手の4人目のシュートを落合が防いだ。

 大会最終日は14日午後1時から、同会場で決勝を行う。矢板中央が勝てば大会初の4連覇、宇都宮短大付が勝てば初優勝となる。試合は保護者らを除いて原則無観客で実施する。

■堅い守り貫き 我慢比べ制す

 PK5人目。DF栃木優太(とちぎゆうた)主将が落ち着いてゴール左隅に決めると、ピッチに歓喜の輪が広がった。宇都宮短大付がPK戦の末に文星芸大付を撃破。栃木主将は「取られて取り返すのではなく、失点しなかったことが勝因」と4年ぶりの決勝進出に胸を張った。

 速さで上回り、激しいプレスを仕掛けてくる相手に対し、モットーの「全員サッカー」で壁を乗り越えた。カウンターやセットプレーからゴールを狙われたが、GK落合奏太(おちあいそうた)や栃木主将らDF陣が体を張った守りでしのいだ。

 そして0-0で迎えた延長戦。「全員で戦うぞ」。ベンチ前の円陣で栃木主将が再度イレブンを鼓舞。その言葉を体現して無失点。PK戦では落合が「自分が止めるしかない。守ることに徹した」と4人目のシュートをセーブ。我慢比べの試合に終止符を打った。

 コロナ禍で大会中止が相次ぐ中、例年引退の3年生がチームに残って結束力を高めてきた。試合前にはベンチ外の3年生も積極的にアップをサポート。この日は7人の3年生が先発。岩崎陸(いわさきあつし)監督は「3年生を中心に最後まで集中力を切らなかった」とたたえた。

 初優勝を懸けて戦うのは矢板中央。昨年の準決勝は、後半29分までリードしながらも逆転負けした。「この勢いで臨む」と落合。栃木主将は「決勝も無失点」と堅守を誓った。