任期満了に伴う宇都宮市長選は8日、告示される。立候補を表明しているのは5選を目指す無所属現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(59)=自民、公明推薦=と無所属新人の弁護士須藤博(すどうひろし)氏(77)=立憲民主、共産、社民推薦=の2氏。4期16年の実績と持続可能な都市づくりを訴える現職と、市が進める次世代型路面電車(LRT)工事の「一時凍結」を主張する新人の一騎打ちの公算が大きい。投開票は15日。

 佐藤氏は約200の各種業界団体、自治会などから幅広い支持を受ける。

 多選批判を意識し「実績・経験豊かな50代」と強調。LRTを軸にバス路線再編や上限運賃の導入を掲げ、高齢でも自立でき、次世代に大きな負担を掛けない公共交通の実現を訴える。

 人口減に対応するため「ネットワーク型コンパクトシティ」の整備も推進。新型コロナウイルス対策としてPCR検査1日千件体制の確立や、災害対策、子育て・教育施策の充実も掲げている。

 須藤氏は新社会を含めた県内4野党のほか、LRTに反対する市民団体などと共闘。「5期20年は長すぎる」と現職を批判する。

 LRT事業については多額の整備費用などを問題点として指摘し、JR宇都宮駅東側工事の「一時凍結」を打ち出す。民意を問うた上で対応を決める構えだが、「不要不急のLRTよりコロナ対策を」と主張し、駅西側延伸計画には「中止」を掲げる。

 新型コロナ検査体制の充実、給食費無料化、児童相談所設置なども訴える。