鹿沼市内に成育、生息する動植物に特化した「ふるさとかぬまの生きもの図鑑」

 【鹿沼】市内に生育、生息する動植物1209種を掲載した「ふるさとかぬまの生きもの図鑑」が完成した。鹿沼自然観察会が編集を手掛け、県立博物館が監修し、市が発行した。身近に見られる動植物をすぐに調べことができる市内に特化した図鑑になっており、冊子版のほか、電子版は市内小中学校に導入するタブレットでも見られるようにし、学習用教材としても活用する。

 A4判カラー318ページ。掲載種は植物が500種、昆虫類475種、鳥類136種、魚類29種、両生類16種、爬虫(はちゅう)類14種、哺乳類39種。

 身近な生物を調べる際、入門用の図鑑では掲載種が少なく分からないケースがある一方、専門的な図鑑は掲載種が多く、調べたいものを見つけ出すのにひと苦労する。このため、市は市内に生育、生息している生き物に限定した専用の図鑑発刊を計画したという。

 編集は「自然観察から始める自然保護」をキャッチフレーズに1983年に発足した鹿沼自然観察会(会員68人)の出番となった。

 渡辺知義(わたなべともよし)会長(75)らは市が5年ごとに更新している「鹿沼市動植物リスト」を素材に、リストにある6030種の中から「出合う頻度の高い種」に重点を置いたほか、環境指標となったり、分布が拡大していたりするなど「話題性の高い種」も選定。解説や自然の中での生態写真も収めた。

 渡辺会長は「多くの人の協力を得て使いやすい図鑑となったので、利用してほしい。自然に関心を持つ人が増えることによって保全にもつながる」と話している。冊子版は小中学校や図書館などの公共施設に配置。事前予約により一般販売(3500円)も行う。(問)市環境課0289・64・3194。