集まった地元住民にあいさつする田野辺氏=31日午前、市貝町市塙

有権者とグータッチする福田氏=31日午後、佐野市

集まった地元住民にあいさつする田野辺氏=31日午前、市貝町市塙 有権者とグータッチする福田氏=31日午後、佐野市

 知事選告示後初の週末となった31日、各候補者は県内各地で街頭演説や集会に奔走し、それぞれ支持を呼び掛けた。元NHK宇都宮放送局長で無所属新人の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)が遊説地に選んだのは、地元・芳賀郡や若い世代の人出が多い宇都宮市中心部。対する無所属現職の福田富一(ふくだとみかず)氏(67)=自民、公明推薦=は、昨年10月の台風19号で被災した佐野、足利の両市を回り、茂木敏充(もてぎとしみつ)外相も応援に駆け付けた。

 まだ冷え込みが厳しい午前8時。「芳賀町で初めての知事にしてください」。生まれ故郷の街頭で、田野辺氏の言葉は熱を帯びた。

 この日は同町を起点に、市貝や茂木、益子の各町を遊説。集まった地元の町議や住民らに支持を訴えた。

 現職の福田氏を痛烈に批判する一幕も。芳賀町では地元住民を前に「東京の官僚や国会議員、大臣と交渉して仕事を持ってきたニュースを、16年間で見たことがない」と語気を強めた。

 道の駅サシバの里いちかいでは、八溝山地をPRするアイデアを紹介。支持者と共に会員制交流サイト(SNS)で配信する動画も撮影した。

 夕方は宇都宮市に移動。イベントでにぎわうオリオン通りを練り歩き、道行く人に次々とグータッチ。「若者の反応もすごくいい」(田野辺氏)と、手応えを語った。

 福田氏は午前中から県南部に入り、街頭演説や企業訪問をこなした。各会場では首長や県議らのほか、120~250人の支持者が集結。一人一人とグータッチを交わし、新型コロナウイルス対策や魅力度アップの取り組みなどをアピールした。

 佐野市では、台風19号で堤防が決壊し甚大な被害が出た秋山川周辺の商業施設や旧葛生町などを回った。台風被害について福田氏は「大切な物や人生の思い出が流されてしまった。おわび申し上げる」と陳謝。河川の改良復旧などを掲げ「水害に遭わないまちづくりを進める」と訴えた。

 足利市では茂木外相も同行。茂木外相は新型コロナや災害への対応、市町との連携など4期16年の実績を列挙し、「皆さんの未来を委ねられるのは福田氏しかいないと確信している」と強調した。