里山を飾る紅葉と茅ボッチ(手前)=30日午前11時35分、日光市土呂部、小型無人機から

 昔ながらの「茅(かや)ボッチ」が立ち並ぶ栃木県日光市土呂部で紅葉が見頃を迎え、好天に恵まれた30日、美しい里山の光景が広がった。

 茅ボッチは刈り取ったススキなどの草を乾燥させるために作る。同地区では牛馬の餌や家の屋根材に利用するため、江戸時代から行われてきた秋の風物詩だ。

 近年は牛を飼う人などが減ったため、自然や里山景観の保全活動に取り組むボランティア団体「日光茅ボッチの会」が地元の人の協力で手掛けている。

 カエデやコナラなどが鮮やかに色づく中、県道沿いの斜面約1ヘクタールには、県内の高校生らと一緒に作った高さ1・5メートルほどの茅ボッチが約300個並んでいる。

 同会の飯村孝文(いいむらたかぶみ)代表(63)は「今が一番美しい時季。この機会に環境を守る大切さに改めて目を向けてほしい」と話す。紅葉の見頃は11月上旬、茅ボッチは同7日ごろまでという。