田野辺隆男氏=29日午前10時10分、宇都宮市内

福田富一氏=29日午前11時20分、大田原市内

田野辺隆男氏=29日午前10時10分、宇都宮市内 福田富一氏=29日午前11時20分、大田原市内

 17日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られた29日、栃木県知事選立候補者2人は県内各地で出陣式や街頭演説に臨んだ。「無所属県民党」を掲げる新人田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)を支えるのは、各市町で結成された勝手連組織。5選を目指す現職福田富一(ふくだとみかず)氏(67)の行く先々には、自民党の佐藤勉(さとうつとむ)総務会長ら要職を含めた多くの議員や市町長が顔をそろえた。陣営は「草の根」対「組織」の様相だ。

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 田野辺氏が宇都宮市内の事務所で開いた出陣式には、約200人の市民が集まった。式を仕切るスタッフは、ほとんどが選挙経験のない主婦や会社員。目指すのは、政党と一線を画した「草の根選挙」での当選だ。

 宇都宮市在住の主婦村田和子(むらたかずこ)さん(79)が後援会長を務める。「(田野辺候補には)強い意志と思考の深さがあった」とテレビ放送された討論会を振り返り、「新知事を誕生させよう」と力を込めた。

 好きな花のヒマワリを胸に差して現れた田野辺氏。「私たちの未来を決めるのは懸命に生きる普通の人たちだ」。市民連帯を呼び掛けると、支援者からは大きな拍手がわき起こった。

 福田氏は午前11時から、大田原市内の出陣式に臨んだ。胸元には“勝負カラー”の赤のネクタイ。地元選出の国会議員や県議、市町議、市町長が「必勝」の鉢巻き姿で周りを固めた。

 選対本部長の木村好文(きむらよしふみ)自民県連幹事長は新型コロナウイルスへの対応などが続く県政のかじ取りについて「16年の経験、人脈、実績、信頼がある福田知事以外にトップリーダーはいない」。他の応援弁士も国とのパイプや市町との連携の良さを強調した。

 会場には各種団体の関係者も居並んだ。福田氏が「引き続き県政はお任せを」と支援を求めると、マスク姿の聴衆約500人が、拍手で応えた。