知事選候補者の街頭演説を聴く有権者ら=29日午後、日光市内

 約160万人の県内有権者は新人、現職の栃木県知事選2候補者のどんな主張に着目し、1票を投じる判断材料とするのか。各世代の県民からは29日、今月発表された「都道府県魅力度ランキング」を意識した発信力についての声が目立ったほか、多選の是非を巡り「選挙への関心が高まるきっかけになればいい」と冷静な見方も。新型コロナウイルス対応に関する政策論争、選挙に関する情報発信の積極化に期待する声もあった。

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 小山市、パート大内晃子(おおうちあきこ)さん(40)は魅力度ランキングに注目する。「最下位はショック。目立ったのは良かったけれど、やはり残念」とし、当選者には県の魅力の積極的なPR、掘り起こしを期待する。

 多選の是非に関しては「県民のために一生懸命なら、問題はない」との考え。現職候補者の多選の是非が問われた7月の小山市長選を引き合いに出し、「市民の関心が高まったと思う」と振り返る。「多選について考えることで、県民が選挙に関心を持つきっかけになればいい」と願った。

 下野市、会社員見目貞夫(けんもくさだお)さん(51)は、11月1日に控える大阪都構想の住民投票を念頭に「知事のアイデアやキャラクターが話題になる時代。主張する政策を、候補者がどれだけ本気でやりたいのかが問われるのでは」と話す。

 新型コロナによる地域経済への打撃が気掛かり。「売り上げが回復しない飲食店や小売店は多い。地域ごとの状況に合わせた効果的な支援のため、政策論争を深めてほしい」と求めた。

 那須町、飲食店勤務菊池健(きくちたけし)さん(68)もコロナ対策を重視する。「観光地が疲弊する中、県民一家族一旅行はプラスになった」とする半面、「経済を回してほしいが、感染は怖い」とし、感染対策の強化を望んでいる。

 宇都宮市、大学4年中嶋珠李(なかしまじゅり)さん(21)は、全国の大学生らが若者の投票率アップを目指して活動するNPO法人のメンバー。知事選で重視するのは子育て対策で、「候補者の情報を調べ、必ず投票に行く」と言葉に力を込める。

 若年層の選挙の低投票率の理由として、「選挙の分かりにくさ」を挙げる。「候補者の情報が一覧比較できるサイトの開設や、投票に行くメリットの発信など、関係者には積極的に取り組んでほしい」と要望した。