田野辺隆男氏=29日午前10時10分、宇都宮市内

福田富一氏=29日午前11時20分、大田原市内

田野辺隆男氏=29日午前10時10分、宇都宮市内 福田富一氏=29日午前11時20分、大田原市内

 任期満了に伴う栃木県知事選は29日告示され、いずれも無所属で、元NHK宇都宮放送局長で新人の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)と、5選を目指す現職の福田富一(ふくだとみかず)氏(67)=自民、公明推薦=の2人が立候補を届け出た。福田県政4期16年の評価や多選の是非、新型コロナウイルス対策、昨年の台風19号への対応を含む防災対策などを争点に、17日間にわたって選挙戦を繰り広げる。投開票は11月15日で即日開票される。

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 田野辺氏は午前10時から、宇都宮市上横田町の選挙事務所で第一声を上げた。「新しい知事を決めるのは市長や町長、業界団体のトップなど一部の人ではない。新しい市民のつながりが新しい政治と新しい栃木県をつくりだすと信じている」と県政刷新を訴えた。

 政党の推薦や支持を受けない「無所属県民党」を掲げており、立憲民主や共産各党の県議らも駆け付けたが、応援弁士として立つ場面はなかった。田野辺氏は防災省の誘致や同性パートナーシップ制度などの政策を挙げ「素晴らしい県になれば魅力度ランキングは上がるに違いない」と声を張り上げた。

 福田氏の出陣式は午前11時から大田原市若松町の国道交差点前で行われ、地元選出国会議員や市町長、県議らが顔をそろえた。福田氏は「県民の命と暮らしを守り、ふるさとを大事にするという思いで立候補した」と力を込め、台風や鳥獣被害、指定廃棄物など地域の課題と政策を訴えた。

 コロナ対策では「10万人当たりの検査件数は全国9番目で陽性率も低い。検査体制や医療提供体制を充実させている」と強調。最下位の都道府県魅力度ランキングにも触れ、実力も魅力もある「有名有力県に」と目標を掲げた。日光、佐野、小山、宇都宮の各市でも出陣式に臨んだ。

 福田氏が初当選した2004年の知事選を除き、過去3回の知事選は福田氏が共産系候補者との一騎打ちで圧勝する構図が続いてきた。今回は16年の参院選で野党統一候補として敗れたものの、31万票を獲得した田野辺氏との戦い。16年ぶりの本格的な対決選挙となる。

■略歴

 田野辺隆男氏 60歳。無新。社有バス運行請負会社社長(NHK宇都宮放送局長)。東京大法学部卒。芳賀町祖母井。

 福田富一氏  67歳。無現(4)=自民、公明推薦。知事(宇都宮市長、県議、宇都宮市議)。日本大理工学部卒。宇都宮市今宮3丁目。

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