出張などで出掛けた都内からの帰り、寝過ごしが怖い。新幹線のJR宇都宮駅到着に気付かず那須塩原、さらに先の郡山まで行ってしまったことは数度。折り返しの列車がなく、難儀したこともある▼特に酒席の後は危ないため、宇都宮線をよく利用する。宇都宮行きなら乗り越す心配はない。興に乗ると、午後11時38分上野発の最終電車まで粘ってしまうのだが、それが来春、24分ほど繰り上げになる▼背景には新型コロナによる利用者の減少とともに、深夜作業の環境改善がある。確かに終電から始発までの猶予は4時間ほど。限られた時間での保守・点検や改修が続き、人手も慢性的に足りないと聞く▼売り上げ減少を懸念する飲食店の声はあるが、世は働き方改革の時代。従業者の負担軽減にもつながる。新型コロナに対応したテレワークもできない「現場」の人たちをケアする側面もある▼同様のことはものづくりの足元を支える工場などの従業者や、医療・福祉、農業、小売り、公共交通など社会生活に欠かせない業種に従事するエッセンシャルワーカーにも言える。製品や施設の利用者は、就労環境や待遇の改善に応分の負担が必要なことを理解しなければならない▼締めの一杯を注文する時刻表も改正が必要だ。飲める量が減れば、翌日の寝覚めも少しは良くなるだろう。