床の改修が行われた大平西小の校舎

浸水被害に遭った当時の大平西小の校舎

床の改修が行われた大平西小の校舎 浸水被害に遭った当時の大平西小の校舎

 【栃木】昨年の台風19号で被災した市立小中学校の復旧工事が11月末までに全て完了する見込みとなったことが27日までに、市教委への取材で分かった。計6校が1~2月に国の災害査定を受け、床の改修などを進めてきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う夏休み期間変更の影響で、一部の学校は工期が延びたという。被災から1年がたち、学校施設も以前の姿を取り戻している。

 市教委学校施設課によると、台風19号では小学校6校、中学校4校の計10校が土砂流入などの被害に遭った。うち4校は学校などが復旧作業を実施。他の6校は国の災害査定を受けて校庭の整備や床の改修などの復旧工事を行い、うち4校は5~9月に完了した。

 大平西小と栃木西中は工事を7月下旬から8月の夏休みに予定していたが、新型コロナの影響を受けたという。同課は「夏休みが短縮になったため、工期が延びた」としている。

 10月末に完了予定の大平西小では、既に工事自体は終了した。永野川の水が押し寄せ、校舎1階が浸水し、校庭が冠水した同校。張り替えられた床板などが所々に目立つが、被害当時の痕跡は現在ほぼない。

 「地域とのつながり、助け合いの大切さを改めて実感した」。同校の村井一郎(むらいいちろう)校長は地域住民や保護者、自衛隊などの協力で被災1週間後に学校を再開できた当時を振り返る。「完全復旧を地域に報告できる」と話す一方、「歴史に残る災害。防災教育として引き継いでいきたい」と強調した。

 栃木西中は校舎の床の改修を終え、武道場の工事もほぼ終えた。11月末までに全て完了する予定という。