花火打ち上げに向け中心になって活動した日新中の前生徒会メンバー

打ち上げる花火を表現する日新中の前生徒会メンバー

花火打ち上げに向け中心になって活動した日新中の前生徒会メンバー 打ち上げる花火を表現する日新中の前生徒会メンバー

 【那須塩原】新型コロナウイルス禍で地域や学校の行事が減る中、日新中は31日、学区内4カ所で花火を打ち上げる。学区内の児童生徒や保護者らが地域課題などを話し合う「日新サミット2020」での提案を実現させようと、生徒会が資金作りのための募金を呼び掛けて、協力の輪が地域に広がった。中心になってきた前生徒会長の3年人見凌央(ひとみりょお)さん(15)は「地域の人に笑顔や元気を届け、医療従事者への感謝を伝えたい」と話している。

 花火は、日中に同校文化祭が開かれる同日の日没後、各箇所約10分間、各約70発を打ち上げる。混雑を避けるため、具体的な打ち上げ場所や時間は非公開とする。

 実施のきっかけとなった同サミットは7月下旬、同校で行われた。児童生徒が自分たちでできることを議論し、やりたいことの一つに挙げたのが、花火の打ち上げだった。提案の実現へ生徒会は、花火の資金を募ることを決めた。

 募金活動は8月末ごろ、校内で約1週間展開した。活動を知った地域の人々から協力の申し出があったことから、9月ごろ学区内の住民らにも呼び掛けた。サミットに参加した鍋掛小と豊浦小でも、今月に入って募金活動した。

 資金は必要な費用を超えるほど集まった。余った分を活用して、新たな花火の打ち上げを考えているという。

 担当の菊地俊貴(きくちとしき)教諭(35)は「最初は花火ができるのか不安だったが、多くの人から予想以上の協力があった。児童生徒が地域に育てられていると再確認できてうれしかった」と感謝した。