増える東欧医学部進学 「きめ細かい指導魅力」栃木県出身、妹尾さんに聞く

 東欧諸国の国立大医学部への日本人留学生が増えている。スロバキア、チェコ、ハンガリー、ブルガリアで学ぶ日本人学生グループの調査によると、今年3月現在、少なくとも約370人が在籍しているという。比較的易しい入試と、割安な学費が人気を呼んでいる。一方、進級のハードルが高いカリキュラムで退学者も少なくない。下野市出身で、夏期休暇で一時帰国しているスロバキアのコメニウス大医学部2年妹尾優希(せのおゆき)さん(22)に、現地の教育環境など実情を聞いた。

 妹尾さんは、ニュージーランドの中学、高校を卒業後、英国の大学に進学。国際関係学を学んでいたが、「父母とも医師。やはり医師になりたいと思った」と医学部への進学を決めた。

 コメニウス大を進学先に決めた一因は入試制度。「科学や生物など、事前に示される問題集から出題され、75%程度の得点で合格できる」ためだ。欧州の先端医療に触れられる環境にも魅力を感じた。

 同大は1学年約3千人で、1割程度が外国人留学枠。日本人も十数人在学している。学費は年9500ユーロ(約120万円)。スロバキアは物価や家賃も安く、6年間の学費と生活費を合わせても約2千万円程度で卒業できるという。6年間の学費だけで2千万~4千万円が必要な日本の私立医大と比べると割安だ。

 妹尾さんは、同大のきめ細かい教育に魅力を感じている。「講義以外の実技は、10~15人程度のグループに分かれて学び、一人一人の理解度を確認しながら進めてくれる」と話す。2年次では採血など実践的な技術も学んだ。