児童虐待、最多の107件 17年上半期、栃木県警まとめ

児童虐待、最多の107件 17年上半期、栃木県警まとめ

 県警が2017年上半期(1~6月)に認知した児童虐待は前年同期比32件増の107件、被害に遭った児童は同52人増の173人で、いずれも現在の形で統計を取り始めた07年以降で最多だったことが、1日までに県警のまとめで分かった。児童相談所(児相)への通告も92件、148人で共に最多。増加の背景には、児童の前で配偶者に暴力を振るう心理的虐待の一つ、「面前DV」を県警が積極的に児相に通告していることがある。

 県警生活安全企画課によると、173人の内訳は「生まなければよかった」「こっちに来るな」などの暴言を吐かれたり、目の前で夫婦の言い争いを見せられたりする心理的虐待が前年同期比15人増の90人で最多だった。

 90人中57人は面前DVの被害者。DVの相談や通報から面前DVが発覚し、児相に通告するケースが多いという。通告増加の背景について、県警は「公的機関を含め、面前DVに対する社会的な理解が進んだことが背景にあるのではないか」としている。

 他に身体的虐待は同21人増の44人、ネグレクトは13人増の35人、性的虐待は3人増の4人だった。

 児童虐待の加害者は実母が58人で最多。実父が56人、実父母両方が27人、養・継父が14人と続いた。実父と実母による虐待を合わせ全体の81・5%を占めた。