じつは、とちぎ-。

 そんな言葉で紹介されるのは、昨年、皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で使われた県産米「とちぎの星」だ。県のPR動画で、7月中旬に動画配信サイト「ユーチューブ」で公開された。

 「じつは」という控えめな表現だが、動画では日本料理の名店「つきぢ田村」(東京都)も食味の良さに太鼓判を押す。

 コメだけにとどまらず、イチゴや野菜など豊富な農産物を有する本県は、農業産出額が全国9位。実力はある一方で、認知度が十分に伴っていない点が課題とされる。

 そうした中、ブランド力向上に向けた取り組みとして「栃木プレミアム」制度が今月、始まった。第1陣として、大きさや形などを厳選したプレミアム付きの県産ナシ「にっこり」が都内の百貨店で販売され、高いもので1個約1600円の値が付いた。県の担当者は「県の農産物全体の認知度向上につなげたい」と意気込む。

 一朝一夕にはいかないかもしれないが、「じつは」と奥ゆかしく言わずとも、名実ともに広く認知される日が来てほしい。