安藤二郎医師

乳房のセルフチェック

安藤二郎医師 乳房のセルフチェック

 日本国内で年間9万人以上の女性が診断されている乳がん。発見が早ければ完治するが、遅れると最悪の場合死に至ることもある。県立がんセンターの副病院長で、乳腺外科の安藤二郎(あんどうじろう)医師(59)に、乳房のセルフチェックのやり方などを聞いた。10月はピンクリボン月間。

 通常、乳房には15~20の乳腺が放射線状に張り巡らされており、ここにできるのが乳がんだ。国立がん研究センターがん情報サービスの統計によると、日本人女性の9人に1人が乳がんになるとされる。女性が発症するがんの中では最も多いとされ、患者数は増加傾向にある。

 発症には女性ホルモンの「エストロゲン」が深く関わっており、閉経後の長期にわたるホルモン補充治療は、発症の危険性を高める。さらに安藤医師は「閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣も、リスクを高める要因と考えられているため、できるだけ注意してほしい」と話す。

 乳がんを早期発見するため、セルフチェックは毎月実践する方が良い。タイミングは「月経が終わって1週間後程度がお勧め。乳房が柔らかく触診しやすい」と安藤医師。閉経している場合は、忘れないように毎月日にちを決めて行う。

 チェックする時はまず、洋服を脱いだ状態で鏡の前に立つ。両腕を上げ下げしながら、鏡越しに自分の乳房を観察。表面に出っ張りやくぼみがないか、左右の大きさや形に差がないかなどを確認する。乳頭は高さや向きの異常、へこみ、ただれがないかをよく見よう。