競技生活の支えとなった一人娘の芽生さんからの手紙を披露する中山さん

ママアスリートとして競技に打ち込む中山(日立建機提供)

ママアスリートとして競技に打ち込む中山(日立建機提供) 競技生活の支えとなった一人娘の芽生さんからの手紙を披露する中山さん

 ママアスリートの先駆者として国内外で活躍する、小山市出身で東京五輪クレー射撃代表の中山由起枝(なかやまゆきえ)(41)=日立建機=が一般社団法人「ママアスリートネットワーク(MAN)」(東京都)の理事に就任した。MANは産後に競技復帰を目指す女性アスリートらが、競技と出産や子育てなどに関する情報を交換する場として設立された組織。中山は「子育てをしながら働く大変さはスポーツ界も同じ。悩みを軽減できる受け皿になりたい」と意欲を見せている。

 中山は2000年シドニー五輪に出場した約1年後、22歳で長女の芽生(めい)さんを出産した。当時、出産後に競技復帰する女性アスリートは少なく、「出産するならば引退、という考えが浸透していた」と何の迷いもなく競技から離れた。 

 だがシングルペアレントになり、出産から約1年後に復職した。両親の協力を得て競技活動も再開したが、ママアスリート向けの公的な子育て支援はゼロ。子どもが熱を出せば練習を切り上げ、合宿や海外遠征で家を空けることも。周囲の反応は冷ややかで「子どもがかわいそう」と言われたこともあったという。