本殿正面で組物の龍彫刻などについて説明する柳田宮司(右)

 【真岡】市文化財保護審議会委員と市文化財調査員の合同研修会が17日、東郷の大前(おおさき)神社で開かれ、本殿と拝殿および幣殿が2018年に国重要文化財に指定された経緯や優れた装飾彫刻美について学んだ。

 文化財について見識を高め、文化財の保護や継承の参考にしようと審議会が年1回主催している。例年は主に県外で実施しているが、今回は新型コロナウイルスの影響なども考慮し地元の大前神社の協力を得て開催した。

 研修会には計約20人が参加し、柳田耕太(やなぎたこうた)宮司(70)が神社会館で講演した。柳田宮司は本殿に施された組物(くみもの)の龍彫刻のほか、柱や壁の幾何学意匠の地紋彫(じもんぼり)など先駆的な装飾が高く評価されたことを解説し、「名人と言われた江戸時代の彫刻師島村円哲(しまむらえんてつ)(円鉄)たちによる秀逸作品。2年ぐらいかけて彫り物図鑑を作りたい」などと語った。