会議で意見交換する蔵部のメンバーたち

 【栃木】新型コロナウイルスの感染拡大による活動減少の影響で、高校生によるまちづくり組織「とちぎ高校生蔵部(くらぶ)」が本年度、1年生の加入が1人のみの厳しい状況に立たされている。3年生の卒業が近づく中、1年生が少ない現状は活動の縮小や部の存廃にも関わるだけに、メンバーらは危機感を募らせている。

 同部は2013年に設立され、現在は29人で活動している。偶数月に1度、メンバーがパーソナリティーを務めるラジオ番組を放送しているほか、昨年10月の台風19号時にはボランティアセンターが開設される前に自主的に復旧活動に乗り出した。

 本年度は新型コロナの感染拡大で3~6月はほぼ全ての活動が行えず、実質的な休止状態になった。例年は、主催する9月のメインイベント「市高校生合同文化祭」で多くの生徒が加入するが、今年は中止となっため、活動をPRする機会も失ってしまった。

 栃木商業高3年の浅野暖斗(あさのはると)部長(17)は「3年生は受験勉強で忙しくなってくる時期で、本格的に活動できるのもわずか。来年度が心配」と表情を曇らせる。

 現在は徐々に活動を再開し、毎週水曜日の放課後、今後の活動を決める会議を開いている。14日はJR東日本の職員が訪れ、地域活性化を図る取り組みについて意見交換をした。浅野部長は「このメンバーで活動を形にして、多くの人が蔵部に関心を持つきっかけにしたい」と話している。