本採用が決まった初日に、晴れやかな表情で出勤する諄さん=6月26日、東京都江東区の東大島駅(家族提供)

自宅に職場から宅配便で届いた書類をそろえ、封筒に入れる諄さん。貴子さんが優しく見守る=9月12日、東京都江戸川区

本採用が決まった初日に、晴れやかな表情で出勤する諄さん=6月26日、東京都江東区の東大島駅(家族提供) 自宅に職場から宅配便で届いた書類をそろえ、封筒に入れる諄さん。貴子さんが優しく見守る=9月12日、東京都江戸川区

 那須塩原市出身でダウン症の障害がある大嶋諄(おおしましゅん)さん(19)=東京都江戸川区=が、進学のため両親と移り住んだ都内の特別支援学校を今春卒業、東京医科歯科大の職員として歩み始めている。中学まで同市の普通学校に通い、ゆっくり成長して自ら自立への道をつかんだ。周囲を和ませる人柄や家族と歩んだ道は、職場や医学生の心にも小さな気付きを与えている。

 「パソコンも使ったりして仕事は楽しいです。一生懸命やってます」。荒川沿いに建つ高層アパート12階の自宅。諄さんの目は輝いていた。横で母親の貴子(たかこ)さん(54)は「初任給で家族に焼き肉をごちそうしてくれた」とうれしそうだ。