里山守る輪広がる 栃木県の人材育成塾、受講生目標上回る 都市住民参加で課題解決に光

 里山の整備を担う人材を育成する県の「とちぎ里山塾」の受講者数が、2016年度から2年連続で目標の年間30人を上回るペースで推移していることが22日までに、県環境森林部のまとめで分かった。環境保護に関心が高まる中、身近な里山保全に注目が集まっていることなどが要因だという。受講者には都市住民も多く、過疎化や高齢化が進む農山村で、里山整備を担う新たな人材として期待されている。

 里山は、人里への野生鳥獣侵入を防ぐ緩衝地帯。希少生物を育む役割も果たしているが、里山整備の担い手不足や開発で荒廃が進んでいる。

 このため県は、里山保全を担う新たな人材を発掘しようと、15年度に里山塾をスタート。間伐や下草刈りのやり方、宿泊や自然体験など里山を使った地域活性化の取り組みなどを現場で学ぶ。本年度は7月に開講し、12月まで全6回が予定されている。

 山の恵みを次世代に引き継ぐための政策をまとめた「生物多様性とちぎ戦略」では、2016~20年度までの5年間で、150人の受講者を輩出することを目標に掲げている。