琉球をホームに迎え、全席完売したブレックスの今季開幕戦=3日、ブレックスアリーナ宇都宮

 バスケットボールB1宇都宮ブレックスは、今季から需要に応じてチケット価格が変動する「ダイナミックプライシング」(DP)を導入した。3日に宇都宮市で行われた琉球との開幕戦で、各席種の価格は昨季の定価の1・5倍前後に上昇した。コロナ禍による入場制限が続く中で収益増を目指すクラブは、ファンにDPの仕組みについて周知を進めている。

 運営会社「栃木ブレックス」によると、開幕戦チケットの最高値はSSホーム1列目の3万4800円で昨季の定価だった標準価格(2万4千円)の1・45倍。最安値の3階エンド側指定Bでも4200円で同1・69倍だった。それでも開幕戦はチームに対する期待の高さに加えて相手が強豪の琉球だったこともあり、9月中旬の発売開始後約1週間で全席種が完売した。

 もともとクラブはチケット価格の上限を標準価格の2倍を超えない範囲で想定していたが、藤本光正(ふじもとみつまさ)社長は「需要が開幕戦に偏った感はある」とみる。事実、第2節の信州戦(10、11日)になると、発売時のSSホーム1列目の価格は2万9100円まで下落。14日に価格が発表された第6節北海道戦(28日)は同2万6500円と落ち着き始めている。ただ、信州戦の入場者数は開幕節の琉球戦と比べて平均500人減。カードによる観客動員の浮き沈みをいかに抑えるかが課題として残った。

 ◆ダイナミックプライシング 人工知能(AI)が売れ行きや過去の販売データを基に需要と供給に応じて価格を変動させる手法。ホテル業界や航空会社で先行して採用され、スポーツ界ではプロ野球ソフトバンク、J1横浜Mなど一部クラブが既に導入している。Bリーグでは今季からブレックスのほか、千葉や川崎も始めた。