何とも罪づくりなランキングである。民間調査会社による地域ブランド調査で、長年40位台に低迷していた本県の魅力度は最下位に転落した▼12年連続1位の北海道をはじめ、上位は京都や沖縄といった人気観光地の指定席で、ウェブ上の見出しを見ても話題の中心はもはや「どこがビリか」に変容した感がある▼最下位続きだった茨城県は過去最高の42位に上がった。昨年の発表は台風19号の被災直後だったこともあり、大井川和彦(おおいがわかずひこ)知事が激怒して耳目を集めた。今年は「魅力度ナンバーワンの県を目指したい」とコメント。どう受け止めたらよいのか▼本県は本年度まで5年間、25位以内を目標にさまざまなイメージ戦略を展開してきたが、ブランド力向上と因果関係が見えないとして来年度以降、順位を指標にしない方針を決めた。そうした中での最下位転落も皮肉である▼ただ、本県は魅力がないというより、印象が薄いのは間違いない。調査結果を伝えた日の紙面には、本県の県民所得が全国3位という記事も載った。本県の底力をいかに知ってもらうかの方が重要だ▼その陣頭指揮官を選ぶ知事選が1カ月後に迫る。本県をビリと位置付けたランキングを見返せるような県に変えるため、候補者がどんな戦略を掲げ、有権者は誰に一票を投じるか。そちらの方が注目に値する。