シャインマスカットを収穫する渡辺代表

 【那須塩原】那須高原では珍しいブドウの栽培に取り組む板室の果樹園「那須のしらゆき」が今年、本格的な栽培を始めて10年目を迎えた。大手医療機器メーカーの元技術者で「現代の名工」にも選ばれた渡辺邦男(わたなべくにお)園主(69)が、定年退職後に開設。近年は収穫シーズンになると、直売所に県内外のファンの行列ができる人気ぶりだ。

 同園は、耕作放棄地だった約1980平方メートルにビニールハウスを建て、シャインマスカットなどを栽培する。2009年に同メーカーを定年退職した渡辺園主が11年、本格的に栽培に乗り出した。13年には園内の一角に直売所をオープンし、例年9月中旬からの収穫シーズンに採れたてのブドウを販売している。今季は9月末で終了した。

 ブドウ栽培は素人だった渡辺園主。国内産地を回って学ぶ中で出会った、小澤果樹園(山梨県笛吹市)の指導を受けてきた。17年までは車の空調制御機器製造販売会社の開発職との兼務で、ブドウ畑と福島県の職場を往復する生活。畑仕事に専念できるのは土日曜のみだった。