崎陽軒のシウマイ(崎陽軒提供)

深岩石の採石場を視察する像制作者の東京芸大非常勤講師の石井さん(右)

崎陽軒のシウマイ(崎陽軒提供) 深岩石の採石場を視察する像制作者の東京芸大非常勤講師の石井さん(右)

 鹿沼商工会議所は「シウマイ」の崎陽軒(本社・横浜市、野並直文(のなみなおぶみ)社長)の初代社長、故野並茂吉(のなみもきち)氏が鹿沼市出身であるため、同社と連携を図ってシューマイのまちづくりに乗り出す。計画では東京芸大監修でJR鹿沼駅前に「シウマイの像」を来年秋を目途に設置。象徴とするほか、市内の飲食店が各店独自のシューマイを開発、提供、名物化する狙いもある。ギョーザのまちで確固たる地位を築いた宇都宮市に続き、「シューマイのまち鹿沼」となるか-。

 崎陽軒、東京芸大、同商議所の3者は23日、崎陽軒本社で「シウマイの像設置」をメインとした覚書を交わし、シューマイのまちへのスタートを切る。

 故野並茂吉氏(1888~1965年)は加園出身。没後半世紀以上を経て、市内で面識のあった人も減り、その偉業を知ることができる場所は市文化活動交流館郷土資料展示室などに限られている。

 このため、同商議所は4月から崎陽軒にアプローチ。市の玄関口・JR鹿沼駅前にシウマイの像を設置し、茂吉氏の業績を後世に引き継ぐほか、シューマイで新たなまちづくりとまちおこしを目指す。

 シウマイの像は東京芸大大学院を修了し、同大非常勤講師の石井琢郎(いしいたくろう)さん(41)が担当する。かぬまブランドとなっている地元の深岩石を使用、「未知への挑み」をテーマとするという。

 市内にシューマイを提供する飲食店は少ない。同商議所は、業者向けのワークショップで新商品開発や自慢のシューマイを募集することを検討。崎陽軒側には「ご当地シウマイ」の開発、販売なども期待しているという。

 同商議所の木村剛考(きむらよしたか)会頭は「鹿沼と横浜の商議所が架け橋となってスタートした計画。崎陽軒、東京芸大としっかり連携し、シューマイでまちを盛り上げていきたい」と意気込む。いちご市を宣言した佐藤信(さとうしん)市長は、駅前の市有地への像設置を認め、「意表を突かれた感はするが、面白い企画」と話している。