ペダルを踏むと適量のジェルが出る「消毒タワー」を試作した熊倉さん。「1万回はテストしたい」と話す

 【足利】子どもたちに楽しく手の消毒習慣を身に付けてもらおうと、山川町の大工熊倉拓哉(くまくらたくや)さん(73)がこのほど、子ども用の「足踏み消毒タワー」を試作した。足形のペダルを踏むと、小さな手形が適量の消毒ジェルを押し出すユニークなデザイン。イベント会場などに設置して「親子の声を聞きながら改良していきたい」と意気込んでいる。

 熊倉さんは史跡足利学校復元にも携わった腕利きとして知られ、子ども向けの出前工作教室やアイデア製品開発に力を入れている。新型コロナウイルス禍の中、「消毒液が机の上にあると、子どもが手を伸ばしにくく習慣化につながらない」と思い立ったのが消毒タワー製作。

 7月下旬から約1カ月間で、小学生低学年以下の利用を想定した高さ73センチと68センチの2種類3台を完成させた。手形とペダルをつなぐシャフトにはスプリングをかませ、子どもの手にジェルが出過ぎないよう工夫した。「手で触れず、電池も要らない。有事には避難所でも役立つ」と胸を張る。

 先月は地域のスポーツイベント会場などに持ち出し、利用者から「面白いね」「学校に欲しい」などと好評を得た。今後は「1万回を目指して」テストを繰り返し、コロナ禍でのアイデア事業を支援する市の「個店連携応援事業」を活用して、木材や消毒液業者と組んで受注販売を目指す。