コンサートなどを行う西方音楽館のメインホール

 【栃木】新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてコンサートなどの開催を延期していた西方町金崎の音楽ホール「西方音楽館」が、本格的に再開した。9月以降は毎月、アーティストを招いたコンサートやイベントの開催を予定し、元の活動に戻りつつある。一方で感染症対策として客席を半分に減らしながらの運営を強いられ、厳しい状況が続く。このほど、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディング(CF)を始め、支援を呼び掛けている。

 同館は2000年に開館。クラシックをはじめとしたコンサートや楽器のレッスンなどを開き、音楽好きが集まる交流の場となっている。今年は新型コロナの影響により4~7月、ほぼ全ての活動を取りやめていた。

 8月から規模が小さいイベントやレッスンを再開。9月には定員を50人から25人に減らし、再開後初めてのコンサートを開催した。

 だが、中新井紀子(なかあらいのりこ)館長(63)は「アーティストへの出演料など出費は変わらない中、客数の半減によって収入が減少している」と頭を抱える。定員数緩和の目途が立たず、本年度は約70万円ほどの赤字になるという。

 活動継続のため、8月に始めたのがCF。目標額は100万円で、CFサイト「READYFOR」で11月18日まで運営資金を募っている。縁のあるアーティストたちも協力し、10万円以上の寄付者には謝礼として自宅などへの出張コンサートを行う。「音楽は心の糧になる。こんな状況だからこそ生の音を届けたい」と中新井館長は思いを口にした。