県内自転車交通事故の月別件数の推移

 8月に栃木県内で発生した自転車事故の発生件数は119件に上り、月別では過去5年間で最多だったことが13日までに、県警への取材で分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月の自転車利用が増え、事故も増えた可能性があるという。9月以降も自転車の死亡事故が後を絶たず、県警は広報活動を通じて事故防止を呼び掛けている。

 県警交通企画課によると、8月の自転車事故件数は、2015~19年の5年平均で70件。月別では2月の65件に次いで少ない。学校が夏休み期間のため、通学の事故が減る傾向がみられるという。

 一方、今年8月に起きた自転車事故は、前年比で41件増加した。60~80件台で推移していた過去5年間と比べると、突出している。緊急事態宣言下の学校休業のあおりで夏休みが短くなり、登下校中に事故に遭う生徒らも少なくなかったとみられる。また遠出を避け、自転車で近場に出掛ける機会が増えたことが影響した可能性もある。

 今年は交通事故死者数が前年同期より3割以上減少しているものの、自転車の交通事故死者数は減っていない。10月12日現在、前年同期と比べ3人増の10人。いずれも65歳以上の高齢者で、このうち3人は8月に集中した。9月は2人だった。

 同課によると、今年の自転車事故は単独事故が多く、ハンドル操作の誤りや段差での転倒が目立つという。同課担当者は「乗り慣れた自転車だからこそ油断をせず、緊張感を持った運転が必要。一時停止といった交通ルールを守る意識を高めてほしい」と訴えている。