何かとお堅いネタが多くなりがちな新聞1面のトップ記事。一日のスタートに読者の気分を明るくできればいいのだが、なかなか難しい▼そんな中、先週はうれしい見出しが躍った。大谷桃子(おおたにももこ)選手(栃木市出身)の全仏テニス車いすの部準優勝の快挙だ。今年、小社主催のKIZUNAスポーツ大賞でスポーツ賞を受賞した期待の星が、一気に階段を駆け上がった▼競技を始めてまだ4年。躍進の背景を探ろうとすれば、才能とか努力とか簡単な言葉では足りないだろう。25歳と若く伸びしろも無限のはず。来年の東京パラリンピックに向けて期待が膨らむ▼2年後に全国障害者スポーツ大会(障スポ)「いちご一会とちぎ大会」を控える本県にとって、障害者スポーツへの関心、理解を深めることが急務となっている。大谷選手の活躍は、強力な後押しとなるだろう▼ここ数年、県内の選手は競技をアピールできる絶好の機会を奪われ続けている。県障害者スポーツ大会は、昨年まで台風、今年は新型コロナ禍で3年連続の中止。昨年は茨城県で予定されていた障スポも取りやめになった▼こうした状況が社会の関心だけでなく、選手のモチベーションに影響していないか心配だ。大谷選手の姿を刺激に前を向いてほしい。それが本県開催の障スポで好成績につながれば言うことはない。