パスタにチーズを加える鈴木さん

那須町産野菜のサラダ(右)と「タリアテッレ」のクリームパスタ

鈴木雄大さん

パスタにチーズを加える鈴木さん 那須町産野菜のサラダ(右)と「タリアテッレ」のクリームパスタ 鈴木雄大さん

 地下鉄東銀座駅から徒歩1分。歌舞伎座に近い裏路地でイタリアの郷土料理を提供する。ランチの時間帯には近隣企業の女性会社員や常連が店内を埋める。

 特に好評なのが那須町の契約農家から仕入れる新鮮な野菜という。「香りや甘味が全然違います」。旧黒磯市(那須塩原市)出身のシェフ鈴木雄大(すずきたかまさ)さん(39)は野菜の質に胸を張る。

 2011年の東京電力福島第1原発事故で、那須の野菜は風評被害も長く続いた。「当時は悔しい気持ちが大きかった」。那須高原のホテルで働いた経験もあるだけに、銀座から那須の野菜や生産者の実力を広めたいと思っているという。

 本県をPRする一環で、店には渡辺葡萄園醸造(那須塩原市)やココファーム・ワイナリー(足利市)のワインも置かれている。

 手打ちパスタも売りの一つ。夜は10種類以上から好みの麺が選べる。人気は「タリアテッレ」。平打ちの卵麺で「ソースの味が絡みやすいのが特色」(鈴木さん)。今の時季は自家製ソーセージや国産キノコ入りの濃厚なクリームソースで食べるのがお薦めという。

 正式な店名は「エッセンステラスダイニングバー」。店先にはテラス席があり、蛇腹式の扉を開けると店内に心地よい風が流れ込む。新型コロナウイルスが感染拡大する中、開放的な雰囲気を求める客も増えているという。

 メモ 中央区銀座3の11の8 電話 03・6264・1057。昼は午前11時半~午後2時半(土曜は午後3時まで)。夜は午後5時半~11時(土曜は午後10時まで)。日曜日休。

■店主の思い

 実は東京はあまり好きではなくて、月に1度は帰省しています。田舎ならではの自然豊かな景色が好きで、季節ごとに違う花や旬の食材に触れると、料理人として大きな刺激を受けます。