4月に都内の大学に進学した同僚の子どもたちは、新型コロナウイルスの影響で前期に続いて後期も講義はオンラインだとという。大学に通っての友人づくりやサークル活動がままならず、気の毒でならない▼2月に小欄で紹介した舘野知紘(たてのちひろ)さん(18)も、コロナ禍で英国留学の延期を余儀なくされた。宇都宮女子高2年だった昨年3月、起業アイデアコンテストで最優秀賞を獲得し、その賞金でアパレル会社を設立。服飾を学ぶために渡英を予定していた▼卒業後の活動が気になっていたが、希望している英国の大学の一つに、オンライン面接を受けて合格。二つ目も来年1月に受験を予定する。学業と起業家の二足のわらじを目指して表情は明るい▼先月は大田原高の1年生200人を前に「自分の生き方を見つけるには」をテーマに講演した。社会に対する興味の持ち方、視野の広げ方を知ってほしいというのが学校側の狙いである▼中学時代からNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の大ファンで影響を受けたことや、制服がない高校で、ジェンダーの壁をなくした服を作りたいと思ったことなどを率直に語った▼やりたいことに向けてまい進する舘野さんは、1年生の目にどう映ったのだろうか。講演後に質問が相次いだのを見て、一定の化学反応はあったと感じた。