演舞を終え扇を掲げるマニエレさん(中央)

 【真岡】真岡ロータリークラブの「1年交換学生」(留学生)として真岡女子高で高校生活を送るフランス出身のレナ・マニエレさん(17)が5月末、学校伝統の「『荒城の月』幻想」演舞に出演した。同級生と心を一つにする舞に「和」を重んじる「日本的なもの」の奥深さを感じたという。

 県内ロータリークラブの1年交換学生は現在5人。マニエレさんは昨年8月、フランス中部のムーラン市から訪れ、7月まで市内にホームステイする。日本のアニメ「ナルト」が好きで、神社仏閣にも関心あった。

 演舞は半世紀続く行事。滝廉太郎(たきれんたろう)の「荒城の月」に合わせ、色とりどりの扇を手にした生徒が戦乱や平和の場面を舞い、「波」や「花」も表現する。

 5月31日、マニエレさんは、毎年演舞する3年生の1人として出演した。胸を震わせたのは、同級生約200人と共に呼吸を合わせて取り組んだことだ。

 個人主義が強いとされるフランスには「集団演技」が見当たらず、来日後、自分の意見をあまり口にしないムードに首をかしげることもあったという。

 演舞では1月から重ねた練習で日本語が分からない上、扇を初めて持ち苦しいときもあった。それでも発表会で披露すると「一体感やその中での達成感が大きかった」と言い、「日本人の心を感じた」と振り返る。

 「フランスにはない制服がかわいい」と笑顔を浮かべ、残り少ない日本の日々を楽しむつもりだ。