荒井退造、島田叡の生き方顕彰 栃木、沖縄、兵庫3県関係者一堂に 宇都宮

荒井退造、島田叡の生き方顕彰 栃木、沖縄、兵庫3県関係者一堂に 宇都宮

 太平洋戦争末期、当時の島田叡(しまだあきら)沖縄県知事と共に多くの同県民救済に尽力した宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)同県警察部長に関するフォーラム「退造の生きざまから、何を学ぶべきか」が30日、宇都宮市南図書館で開かれた。2人の顕彰に取り組む沖縄、栃木と島田の故郷、兵庫の3県の関係者がパネル討論などで交流を深め、手を携えて平和への願いを発信していくことを確認した。

 退造の出生地、宇都宮市清原地区を拠点に顕彰に取り組むNPO法人菜の花街道(荒井俊典(あらいとしのり)代表)の主催。島田と退造をテーマに同図書館で開催中の企画展に合わせ、3県の関係者が集う初のフォーラムが実現し、約380人が聴講した。

 討論は司会のほか7人が登壇。20人近い沖縄県関係者と来県した島田叡氏事蹟顕彰期成会会長の嘉数昇明(かかずのりあき)元同県副知事は「沖縄戦は私たちにとって忘れられない出来事。2人の存在と働きがなければ今日の沖縄はない」と強調。島田の母校の同窓会、兵庫高武陽(ぶよう)会の小林正美(こばやしまさみ)副理事長は「若い人々、世界の人々に2人を知ってほしい」として、功績を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に申請する準備をしていると明かした。