日光の宝、被害から守れ 二社一寺に防犯カメラ設置

 全国の文化財が液体や落書きで汚される被害が相次ぐことを受け、日光市の世界遺産二社一寺の周辺住民らは30日までに、世界遺産エリアの参道9カ所に防犯カメラを設置した。二社一寺の境内主要部には既に防犯カメラがあるが、参道など境内以外に取り付けられるのは初めて。来年度末までに周辺エリア18カ所にも設置して計27カ所とし、地域を挙げて被害を未然に防ぐ。

 文化財が汚される被害は全国で数年前から相次ぐ。今春以降は世界遺産の京都・下鴨神社など各地の社寺で液体のような染みが見つかったほか、富士山では落書きが発見されている。日光市では2年前、日光東照宮の境内に白い粉がまかれる事案があった。

 こうした被害を防ごうと今春、二社一寺のお膝元の同市山内、安川町の両自治会が中心となり、市や日光署など関係機関と共に防犯カメラ設置協議会を設立。

 設置場所には「防犯カメラ作動中」の看板が取り付けられた。カメラは夜間も撮影でき、2週間分の映像を保存できる。二社一寺の共同事務所で映像を管理し、犯罪が発生した場合は協議の上、警察へ映像を提供するとしている。