10月29日告示、11月15日投開票の栃木県知事選で5選を目指す福田富一(ふくだとみかず)知事(67)=自民推薦=の選挙公約の全容が5日、判明した。最重要項目には新型コロナウイルス感染症対策と、台風19号からの復旧復興を据えた。「総合防災拠点」の整備をはじめ、企業の未来技術活用を支援する「AIセンター(仮称)」の設置、日光地区での公共交通システムの導入促進など計106項目を盛り込んでいる。

 新たに取り組む69項目と、既存事業を強化する37項目を定めた。総合防災拠点は大規模災害に備えるほか、国の防災機能のバックアップなどを目的に整備する。産業振興にも引き続き力を入れ、AIセンターとともに、プロの人材を育成する「職業人材カレッジ(仮称)」を開設する。

 1期目から掲げている「観光立県」推進のため、国際的な会議やスポーツイベントを誘致。本県への観光客が少ない関西圏に狙いを定め、アンテナショップも試行的に設置する。そのほかICT(情報通信技術)教育の推進、子ども総合科学館の大規模改修などを挙げた。

 次世代に向けた取り組みとしては、日光地区での新たな公共交通システムの導入など観光インフラの充実を図るほか、美術館と図書館を合わせた整備構想の策定、中央省庁の分散誘致、「県版スマートシティ構想」の策定なども掲げている。福田知事は9日にも記者会見を開き、公約を発表する見通し。