目の前で揚げてくれる天ぷら(左)と角煮に大満足

 大谷石蔵を改装した趣のある日本料理店。重厚な扉の奧には、厨房(ちゅうぼう)を囲むコの字形のモダンなカウンター。懐かしさと新しさの融合に、胸が高鳴る。大将の齋藤秀治(さいとうしゅうじ)さん(37)のモットーは「五感で味わう料理」だ。

Web写真館に別カットの写真

 看板メニューは目の前で揚げてくれる天ぷら。季節野菜はマツタケやギンナンなど20種以上あり、一つ100~300円と良心的だ。今日はちょっと奮発して、車エビ(税別680円)と生ウニのせ大葉(同850円)を頂こう。

 「パチパチパチ」。天ぷら鍋から響く軽快な音と、広がる香り。素材の最高の瞬間をじっと待つ齋藤さん。“臨場感”がたまらない。

 揚げたてはまるで芸術品のような美しさ。塩を軽く振って、車エビをパクッ。ぷりぷりで甘みが口いっぱいに広がる。濃厚な生ウニとサクサクの大葉は相性抜群。至福のひとときに目尻が下がる。

 三重県産の松阪ポークにこだわった角煮(同1100円)は、箸でほろほろと崩れる柔らかさ。甘辛い味付けで、どんなお酒とも合いそう。豊洲市場から仕入れる鮮魚や多彩な一品料理など、目移りするメニューばかりだ。

 1階はカウンター10席、2階座敷は18席。大将の無駄のない所作とこだわりの料理に、五感で魅了されること間違いなしだ。

 ◆メモ 宇都宮市二番町1の27▽営業時間 午前11時半~午後2時(予約のみ)、午後6~11時▽定休日 不定休▽(問)028・307・6499