津軽三味線のオンライン大会で優勝した棚瀬さん

 【大田原】津軽三味線のオンライン大会「TSUGARU-SHAMISEN CONTEST2020」に動画で出場した黒羽高3年の棚瀬敬太(たなせけいた)さん(17)=那須塩原市東豊浦=が、津軽じょんがら節部門一般の部で優勝した。新型コロナウイルスの影響で出場予定の世界大会など主要大会が中止となっただけに「とてもうれしい。『キレのある音。力強くスピード感のある演奏』という講評もくれた」と喜んでいる。

 大会は、日本各地で活躍するプロ演奏家9人の津軽三味線グループ「べべん~BEBEN~」が、今年の各種大会への出場を目指して練習を重ねてきた人や海外で津軽三味線の勉強する人に大会出場の機会をつくろうと、初めて開催した。

 棚瀬さんは、小学2年から高校1年まで市内の教室に通い、2015~17年の第34~36回津軽三味線世界大会のジュニアC級部門で連続入賞。19年の第4回津軽三味線みちのく全国大会の中高生の部で優勝した。

 指導者の死去で教室が解散となったこともあり、「この地域で津軽三味線の活動を引っ張っていかなければならない」と1月に津軽三味線グループ「津軽三味線奏(かなで)」を結成。従来の演奏活動のほか、メンバー6人への指導などを始めた。

 だが新型コロナで10回ほどあった出演イベントをはじめ、「高校生活最後の節目の年に何か成績を残したい」と目標にしてきた世界大会や全国大会も中止。モチベーション低下の中、オンライン大会を知り、7月、応募した。

 スペインや台湾からも含め9人が出場。べべんの公式ユーチューブチャンネルで公開し、べべんメンバー7人の得点と、視聴者の「いいね」の数を得点換算し、8月に順位が決まった。

 棚瀬さんは「従来の大会は講評はない。今回は、押さえる場所が数ミリずれる『ツボ狂い』も指摘してくれた。意識して演奏するよう心掛けたい」と、さらなる研さんを誓っていた。