新型コロナウイルスへの感染を心配する妊婦の不安を解消するため、県と宇都宮市は10月中旬から、PCR検査を希望する場合に無料で受けられる事業を始める。対象は出産予定日のおおむね2週間前で、発熱など感染が疑われる症状がない妊婦。受付期間は来年3月末まで。

 県などによると、希望者はかかりつけの産婦人科医に相談し、申込書などを記入する。検査は出産予定の医療機関か、紹介された県内の別の医療機関で受ける。唾液採取による検査で、結果は原則翌日夕には分かるという。県内で里帰り出産する妊婦も対象となる。費用は国が全額負担する。茨城では7月、群馬では今月から実施しているという。

 陽性が判明した場合は、保健所に発生を届け出る。症状の有無にかかわらず、入院や宿泊療養、自宅療養が必要となるほか、出産の方法が帝王切開などに変更される可能性もある。出産後は希望に応じて、助産師や保健師などの専門的なケアや、電話などでの相談支援が受けられる。

 県は例年の出生数から最大で9千人規模の検査を想定。10月中旬にも県内の医療機関と順次、委託契約を結び、受け入れ態勢を整える。宇都宮市子ども家庭課の担当者は「希望者全員が受けられるよう、県と連携しながら準備を進めている」とした。