引きこもりの家族とどう接したらいいだろう-。19日、県庁で講演会「ひきこもり支援と対話実践」が開かれ、引きこもり支援に携わる精神科医で筑波大医学医療系社会精神保健学の斎藤環(さいとうたまき)教授が講演した。引きこもり当事者との関わりについて斎藤教授は「信頼関係修復のために家族が本人と『対話』を重ねることが重要」と呼び掛けた。
「社会的ひきこもり」などの著書で知られる斎藤教授は、引きこもっている人を「たまたま困難な状況にいるまともな人」と捉え、支援に携わる。引きこもり当事者ができないことに目を向けるのではなく、その人の持つ力や強みを信じることで「予想以上の解決策が出てくる」と、これまでの経験を基に語った。