校庭でキャンプファイアや手持ち花火を楽しむ生徒たち

 【真岡】新型コロナウイルスの影響で修学旅行の中止を決めた真岡西中で26、27の両日、3年約100人が校内でキャンプファイアやゲーム、映画鑑賞を自由に楽しみ、男女別に体育館や図書室に1泊する体験学習「STAY SCHOOL」が行われた。「修学旅行に代わる思い出づくりを」と願う保護者の要望を受け、3年の担任教諭や生徒でつくる実行委員会が中心となり企画した。サプライズの打ち上げ花火や暗闇の各教室を使った肝試しに大きな歓声や悲鳴が響き渡るなど、生徒たちは一夜限りのイベントを満喫した。

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 同校は5月に奈良・京都方面の修学旅行を予定していたが、感染拡大に伴い8月下旬に延期。しかし収束が見通せない上、再延期した場合のキャンセル料なども考慮し、PTAと共に7月下旬に中止を決めた。

 「PTA役員から『思い出づくりで学校に宿泊できないか』という声があり、3年の学年主任や担任に相談すると『ぜひやりましょう』と全員賛成してくれた」と山中孝雄(やまなかたかお)校長(59)。他学年の教諭や保護者の協力も得て準備を進めた。

 「STAY SCHOOL」は26日午後7時にスタート。校庭に組んだやぐらに点火しキャンプファイアを楽しんだ後、生徒たちは手持ち花火に興じ、予定にはなかった打ち上げ花火に大歓声を上げた。

 メインは、体育館を発着地に3階建て校舎内の九つの教室などを回る肝試し。男女4、5人でつくる班が恐る恐る暗闇の教室に入るたびに、ホラー映画のキャラクターなどに扮(ふん)した教諭らが待ち受け、「きゃー」という悲鳴が絶え間なく続いた。

 肝試しを終えた最初の班の渡辺(わたなべ)睦生(よしみ)さん(14)と小熊麗華(おぐまれいか)さん(15)は「怖かったけど、超楽しい」と笑顔を見せ、「修学旅行より面白いかも」と悲鳴を上げかすれ気味になった声を弾ませた。

 女子生徒と一緒に同じ寝袋で宿泊し、27日朝に無事解散した3年学年主任古澤美由紀(ふるさわみゆき)教諭(52)は「よく眠れませんでしたが、コロナに振り回された生徒たちに喜んでもらえたら何よりです」と話していた。