民話のテレビ収録に臨む語り部

 【茂木】新型コロナウイルスの影響で口演を休んでいた民話語りの「茂木駅でふるさとの民話を楽しむ会」が、活動を再開させた。茂木駅舎のききょう館で20日、今年初めての口演の収録を実施。感染防止のため観客を入れずに12月まで月1回収録し、ケーブルテレビの茂木テレビの放送で町民に楽しんでもらうことにしている。

 同会は毎月第3日曜日の午後にSL利用客でにぎわう同駅で口演を披露してきたが、新型コロナの影響でSL運行が休止したこともあり、口演は昨年12月以来となった。会員の体調を確認し、ソーシャルディスタンスを取るなど感染防止策を徹底して行った。

 会長の久保庭美代子(くぼにわみよこ)さん(72)ら女性4人の語り部が、会員が見守る中、1話を1人10分程度ずつ披露した。語り部たちは味のある栃木弁に身ぶり手ぶりを交え、情感たっぷりに熱演していた。

 口演休止前は、お客さんを前にテレビカメラも入れて披露していた。慣れたはずの語り部たちだが、カメラだけに向けた口演は勝手が違った様子。少し怖い「へび嫁」を披露した山口妙子(やまぐちたえこ)さん(75)は「緊張して眠れなかった。今夜から眠れます」とホッとした表情で語った。

 司会の永山富夫(ながやまとみお)さん(70)は「感染の心配がないテレビで安心して楽しんで」と、カメラに語り掛けていた。この日の口演は10月5日午後7時と6日午後1時半から放送される。