準絶滅危惧タシロラン、大田原で発見 「栃木市北限」覆す

 準絶滅危惧種の種子植物タシロランが大田原市内の公有地に自生していることが、11日までに分かった。市内の植物愛好者が発見した。タシロランの北限地はこれまで栃木市(旧大平町)とされており、同日に現地で確認した県立博物館の星直斗(ほしなおと)主任研究員は「温暖化の影響はあると思うが、条件がそろわないと開花までいかない。北限が一挙に大田原になったことに驚いた」と話した。大田原市は保全策を検討していく。

 タシロランはラン科の腐生植物で通常、暖温帯の常緑樹林に生息。5~7月ごろ、20~50センチの花茎を伸ばし白色の花を咲かせる。県版レッドリストで準絶滅危惧(Cランク)に登録されている。

 約500平方メートルの傾斜地に点在し、今年は約120本が確認された。市は雑草と一緒に刈り取らないよう配慮するなどしている。那須拓陽高は保全に役立てるため種子から培養して生態を調べる方向という。