山車の躯体作りを行う宇工高生やプロジェクトのメンバー

日本武尊と大蛇の人形(宮のにぎわい山車復活プロジェクト提供)

山車の躯体作りを行う宇工高生やプロジェクトのメンバー 日本武尊と大蛇の人形(宮のにぎわい山車復活プロジェクト提供)

 【宇都宮】市民有志でつくる「宮のにぎわい 山車復活プロジェクト」は、かつて二荒山神社の菊水祭で巡行した「日本(やまと)武尊(たけるのみこと)山車」の復元作業に乗り出した。来年秋の菊水祭で、約90年ぶりの巡行を目指している。復元作業には宇都宮工業高生も参加し、伝統文化を継承する一助になりそうだ。

 有志らは2014年から山車復活作業に取り組み、同年に火焔(かえん)太鼓山車、16年に桃太郎山車、昨年は旧大黒町花屋台を復元。日本武尊山車は4基目となる。

 日本武尊山車は、大寛2丁目周辺の茂登(もと)町が明治初期に建造し、高さ約2・1メートルの日本武尊と金箔(きんぱく)が貼られた大蛇(龍)の人形を乗せていた。1934(昭和9)年を最後に、戦争などを理由に巡行が途絶えたとされ、現在は市が所有している。

 山車は人形以外が残っておらず、本体部分の躯体は昨年修復した旧大黒町花屋台の車体の寸法を参考に、新たに制作することにした。車輪と車軸は花屋台のもので代用する。人形も劣化が進んでおり、大蛇の金箔貼り替えなどを行う。費用は約850万円を想定し、本年度の文化庁の補助金約700万円のほか、今後、一般から寄付を募る。