モザイクアートを寄贈した黒磯高の生徒らと受け取った菅間記念病院の関係者ら

 【那須塩原】黒磯高は18日、全校生595人が制作したモザイクアートを大黒町の菅間記念病院に寄贈した。同病院に勤務する医療従事者や患者らを励ますことが狙い。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一般公開して開催する例年通りの文化祭をできなかったことから、新たな取り組みの一つとして大作を作り上げた。

 今年の文化祭は、生徒会が感染対策を取り入れた開催方法を模索。クラスが団結できるイベントを検討し、今月4日に校内だけの行事として開催した。モザイクアートの制作は、仮装コンテストの開催、クラス旗の制作と並ぶ文化祭の三つの柱の一つとして企画。今月1~16日に取り組んだ。

 完成した作品は、縦2メートル、横4メートルで、校庭に集まった生徒や教員を俯瞰(ふかん)したデザイン。校名と「笑顔を忘れず共に前へ」の一言を添えた。この日、生徒会役員と美術部員計5人が担当教諭らと同病院を訪れ、中央棟1階のリハビリ室前に飾り付けた。

 制作では、ドローンで空撮した写真を使用し、色を解析して模造紙に印刷。10センチ四方に分割して全生徒に各1枚を配布し、各人が5ミリ四方の色紙を色に合わせて貼り付けた。最後に美術部員がつなぎ合わせて仕上げた。

 生徒会長の3年田島叶真(たじまきょうま)さん(18)は「日頃から医療従事者の方たちには感謝している。生徒の元気な姿を見て、少しでも笑顔になってもらえれば」。病院の竹内丙午(たけうちへいご)院長(53)は「作ってくれた生徒の皆さんの思いやエネルギーを受け止めて、今後もしっかり頑張っていきたい」と語った。