炎症範囲による分類

富永圭一医師

炎症範囲による分類 富永圭一医師

 安倍晋三(あべしんぞう)前首相が2度、辞職を余儀なくされた難病「潰瘍性大腸炎」。全国的に認知されつつあるが、いまだはっきりした原因は解明されておらず、完治に導く内科的治療法もない。症状や日常生活への影響などについて、獨協医科大病院消化器内科の富永圭一(とみながけいいち)医師(44)に聞いた。

 厚生労働省によると、国内には現在、約22万人の患者がいるとされている。10代など比較的若い年齢で発症する人が多く、性別で発症の差はない。

 大腸は水分を吸収する役割を担っている。潰瘍性大腸炎を発症すると、大腸の粘膜にただれや潰瘍ができ、ひどい腹痛や下痢、便に血液と粘液が混じった粘血便などの症状が出る。中には体重が減ったり、疲労を感じやすくなったりする人もいる。自分の意思とは関係なく便意をもよおすことがあるため、患者の中には漏れることを恐れて外出を控える人も少なくない。