【栃木】市大平運動公園で20日夜、新型コロナウイルス収束を願う花火が打ち上げられ、夜空を色とりどりの大輪が彩った。
大平町蔵井、会社経営長山安隆(ながやまやすたか)さん(46)が中心となり友人ら6人で企画した。長山さんらの親戚や知人、花火の音を聞き付けた地域住民たちが集まり、笑顔を見せながら夜空を見上げた。
例年ならこの時季、同所で恒例の音楽フェス「なつこい」が開催され、多くの市民でにぎわうが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。フェスは締めくくりに花火が打ち上がるのが目玉の一つだった。
長山さんらは新型コロナの最前線で奮闘する医療従事者への感謝や地域の盛り上げ創出などの思いも込め、約100万円をかけて準備。思いに賛同した関口煙火工場(都賀町深沢)が打ち上げに協力した。
この日は約30分間、約800発の花火が打ち上げられた。長山さんは「訪れた方々の喜ぶ顔が見られたのが何よりうれしい」と話した。
19日にも同様に、藤岡町商工会青年部が藤岡地域の4カ所で、感染収束を願う花火を打ち上げた。